一番伝えたいものが明確になった後(ここでは御社のサービス、製品と仮定します)、それをホームページ上でどのように見せるべきか、ということを次に考える必要があります。
私どもホームページ制作業者にとって、御社に会社要覧等がある場合はそれが大きな情報源になります。では、「要覧の項目に沿ってホームページを作成すれば良い」のかというと、答えは「NO」なのです。要覧という冊子による企業およびサービス・製品の紹介手法と、ホームページによるそれとは違う点があります。それは両者の見せ方が大きく異なるということです。
要覧では表紙・目次に続いて「代表者のご挨拶」が入ることが多いと思います。そしてこれは要覧の後ろに回る場合も多いですが、「会社概要」、「会社沿革」といった企業様のアウトラインのご紹介となり、その後でサービスや製品を詳しく解説・・・これが要覧の典型的なパターンです。
しかし、ホームページの場合は冊子体と異なり、各項目を整然と「順番に配列」するのではなく、伝えたい重要な事項から「画面のトップ&左側からボトム&右側に配置」するという特徴があります。つまり、ホームページのトップページでは、左上から「サービス・製品紹介」が配置され、画面の右下あるいはフッダ部分に「会社概要」へのリンクが配置されていることが多いと思います。
冊子体の会社案内をイメージされると、どうしてもまず「社長ご挨拶」ありきの構成を考えてしまいがちですが、Webの世界ではまず「サービスまたは製品紹介」ありきの構成となることを認識しておく必要があります。